外からの訪問者を温かく受け入れる国民性

安定した政治・経済基盤

親日家の学生が多い

英語を母国語としない学生のための英語の授業

北米やヨーロッパの学校に比べ、留学費用が安価

~ ニュージーランド留学の魅力 ~
1) 国をあげて取り組む留学生の受け入れ体制
1990年に私費留学制度を導入し、政府は2002年に留学生の安全を守るための法律(Code of Practice)を制定しました。各学校はこの法律を遵守し、留学生の学習、生活環境の整備に力を入れ、Pastoral Care(留学生のサポート)を大切に考えています。海外からの訪問者を温かく受け入れる国民性と安定した政治・経済基盤の中で安心して学ぶことができます。
2) イギリスの流れを汲むボーディングスクール
ボーティングスクール(寮制学校)ではハウス制度を採り入れ、異なる年齢間の友情や協調性を育み、リーダーシップスキルを身につける機会を提供しています。一方、学習面ではNCEA(全国共通統一試験)のカリキュラムに基づいて授業が行われ、大学での専攻や将来の職業を考慮し、個々の希望に沿って柔軟に科目を選択し、履修することが可能です。学校によっては外国語の一つとして日本語を設け、親日家の学生が学んでいます。
3) 13歳から受け入れ
13歳(Year 9)から単身留学生を受け入れています。また英語力が低い学生にはESOL(英語を母国語としない学生のための英語の授業)を提供しつつ、他の科目も並行して履修することができます。更に留学期間に関しても柔軟に対応し、1学年間のみ、あるいは卒業までの長期留学のどれも歓迎しています。
4) 費用が他国のボーディングスクールより安価
北米やヨーロッパの学校に比べ、留学費用は安価です(例:北米の学校では年間の授業料、寮費、その他の費用の合計が平均500万円以上ですが、ニュージーランドでは250万円以上)。ニュージーランドは1947年にイギリスから独立した若い国ですが、経済基盤が安定しているため社会保障が行き届き、諸外国と比較し物価が安く穏やかでのんびりした国民性です。また、人々は自然を楽しみ、自然環境保護を大切にする為、物質的な豊かさに偏ることなく精神的にも満ち足りた豊かな生活を送っている人が多いです。
~学校教育の特徴と魅力~
1) 学習カリキュラム
2002年よりNCEA(全国共通統一試験)が導入され、Year 11からYear 13の間にレベル1から3の資格を取得するシステムを採用しています。英語と数学を除く科目の履修に制限がなく、個々の関心や大学での専攻を香料し、柔軟に科目を選択することができます。知識を暗記するのではなく、深く思考し、自らの考えを生み発信する能力を高める実践的なアプローチを提供しています。大学進学準備の主要科目に加え、職業訓練的な科目(食物と栄養、ツーリズム、ホスピタリティ、建築土木、デザイン)もあります。
2) 多様性に満ちた環境
ニュージーランドは先住民のマオリ族、ヨーロッパ系、ミクロネシア系、アジア系の民族に加え、留学生や移民が世界各国から集う多様性に溢れた社会を形成しています。そのため異文化に対し寛容で、尊重する姿勢が定着しています。
3) スポーツと課外活動
日本の学校のように1年中同じスポーツに取り組むのではなく、季節ごとにさまざまなスポーツに取り組めるようになっています。またアウトドアエデュケーションと呼ばれる科目が体育とは別にあります。国技であるラグビーやクリケットをはじめ、乗馬、スキー、セーリングなど、多様なスポーツが盛んに行われ、忍耐力や決断力、勝者や敗者への敬意を学び心身を鍛えます。
また演劇やコーラス、オーケストラといった文化系の活動にも力を入れています。
4) アウトドア活動
自然が豊かなニュージーランドでは、家族の週末のアクティビティとして子どもたちは幼い頃からキャンプやハイキング、雪山トレッキング、ラフティング等のアウトドア活動に親しんでいます。科目のひとつとしてアウトドアエデュケーションを提供している学校もあります。
5) 卒業後の進学先は世界に
ニュージーランドの高校を修了資格は世界で通用します。エディクムの卒業生は、ニュージーランド国内はもとより、日本、オーストラリア、イギリス、カナダ、アメリカ、シンガポールの大学へ進学しています。
トップレベルのホームステイと良好な教育現場
ニュージーランドと聞くと、「羊の国」「酪農の国」というイメージを持つ人も多いと思いますが、世界的に高い教育水準を誇っています。滞在方法の多くはホームステイですが、寮を設けている学校もあります。寮滞在の場合、休暇中のホームステイ先を確保する必要な場合(学校が手配することもあり)があります。
また、ニュージーランド人はホスピタリティ精神が豊かで、時間・気持ちのゆとりのある人が多いため、ホームステイ先の質が高いと言われています。
ニュージーランド留学のメリット・留意点
メリット
- 教育や留学生の受け入れに関して、国を挙げて取り組んでいるため、高水準の教育とホームステイを提供している
- 学校数が多い
- 各学生の学力に応じて履修科目や授業内容を柔軟に選択できる
- 費用が他の国よりも安い
留意点
- ボーディングスクールのは学校数が限られており、またベッド数に限りがあるため、ボーディングスクール希望者は早めに願書を提出する。
- 一部の学校ではガーディアンの手配を求められる。
教育制度
特長
幼児教育から高等教育まで、教育機関のほとんどが公立校です。地域に密着している公立校の他に、キリスト教系の準公立校、私立校も少数あり、多くの学校が留学生の受入を行っています。4学期制で、学年は日本より1年多く1年生~13年生となっています。11年生(高校2年生)以上は、毎年NCEAと呼ばれる全国共通学力試験を受けます。
多くの学校では、ESOL(English for speakers of other language)と呼ばれる留学生のための英語クラスを設置しています。英語力が十分でない学生も入学できます。ESOLを設けていない、又はESOLの初級レベルを設けていない学校の場合は、あらかじめ語学学校へ通うことを要求されます。
美しい手つかずの自然の中で行うアウトドアキャンプやスポーツが盛んです。また、主要科目に加え、アウトドアエデュケーション、園芸など、多種多様な科目を履修することができ、個々の興味に合わせたカリキュラムを組むことが可能です。
ニュージーランドには、大学(すべて国立)が8校しかありません。しかし、短大・専門学校に準ずるポリテクニックが多くあります。ポリテクニックは、すぐに就職に結びつく専門教育を行っています。
- 初等教育6年間、中等教育7年間
- 大学進学希望者は、11~13年生の間に全国共通統一試験(NCEA)を受験します。
学年 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 1 | 2 | 3 | ||||
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Primary School | Secondary School | University | ||||||||||||||||||
Primary School | Secondary School | Polytechnic |
学期
新学期は1月末~2月初旬にはじまり、4学期制です。
1学期(2月初旬~4月中旬)、2学期(4月末~7月上旬)、3学期(7月下旬~9月中旬)、4学期(10月初旬~12月初旬)で、学期間に2週間の休暇があります。 途中の学期からの入学も、学校が許可すれば可能です。
生活
新学期は1月末~2月初旬にはじまり、4学期制です。
1学期(2月初旬~4月中旬)、2学期(4月末~7月上旬)、3学期(7月下旬~9月中旬)、4学期(10月初旬~12月初旬)で、学期間に2週間の休暇があります。 途中の学期からの入学も、学校が許可すれば可能です。
生活
エディクムでは寮制学校への入学を推奨していますが、ホームステイ滞在の学校もご紹介しています。また滞在方法(寮、またはホームステイ)を選択できる学校もあります。
入学時の注意点
ビザ取得
学生ビザの取得が必要です。ビザ申請書類の1つとして、健康診断書(胸部X線撮影)の提出が求められます。ニュージーランド移民局指定病院での受診が必須です。
エディクムからのアドバイス
1月末の新学期に備え、事前に語学研修に参加することをお奨めします。
ニュージーランドへの留学実績・体験談
エディクムの子どもたちは、ニュージーランド各地の公立校、準公立校、私立校を含め、さまざまな学校に留学してきました。以下に紹介していますので、ご覧ください。 » 実績を見る
エディクムには、7,800人以上のOB・OGがいます。
さらに詳しい留学中の生活につきましては、ページ下部の体験談一覧をご覧ください。
私立校、準公立校、公立校費用例
学校名 | 公立校 Otago Boys' High School | 準公立校 Craighead Diocesan School | 私立校 Queen Margaret College |
---|---|---|---|
授業料 | NZ$16,400 | NZ$19,740 | NZ$48,150 |
滞在費(寮又はホームステイ) | NZ$18,955 | NZ$17,130 | NZ$20,450 |
強制加入保険費用 | NZ$600 | NZ$600 | NZ$600 |
ESOL費 | - | - | NZ$3,000 |
合計 | NZ$35,955 | NZ$37,470 | NZ$72,200 |
1NZD=90円(2023年10月現在) | ¥3,235,950 | ¥3,372,300 | ¥6,498,000 |
留学がきっかけで起業、社長へ
K.O.くんは、日本の中学校を卒業後、Bethlehem College(タウランガ・ニュージーランド)のYear10(中学校3年生に相当)へ入学し、3年半後に同校を卒業しました。
【K.O.くんのプロフィール】 1991年12月、富山県小杉町(現射水市)で生まれ、小学校3年生まで富山県、小学校4年生から6年生は長野県松本市、そして中学校3年間は新潟県妙高市で過ごす。その後、高校時代にカナダへ行った兄、オーストラリアに10年住んでいた叔母の影響で、その他にもいくつかの理由から(後述する)、ニュージーランドへの留学を決める。 Bethlehem College卒業後は、早稲田大学政治経済学部経済学科へ入学し、大学1年時に、翻訳・通訳のウェブサービス会社を起業、その後、売却、そしてその資金を元手に、大学2年時に民泊事業を開始する。2015年、大学4年時に法人化。現在、ホテル・ブライダル・不動産・人材事業を中心に9社、30事業の会長を務める。
まさかの受験失敗から、ニュージーランドへ
最初に、留学できる環境を提供してくれた、両親には感謝をしてもしきれない。今でもよく考えることがある。もし私が、留学していなかったらどうなっていただろうと。 私の家系は、父をはじめ親族の大多数が医師であり、当然私も、将来的は医師になると幼少期から思っていたし、おそらく留学をしていなければ、昔から想像していたルートを歩み、今頃医師になっていただろうと、ふと考えることがある。そんな私が、なぜ留学をすることになったか。前述で、兄や叔母の影響が、と述べたが、最大の理由は、高校受験に失敗したからである。当時の私は、中学校に昼頃に登校し、ランチを食べ、友人達と遊んで、友人達の部活を遊び歩いた後、学校の部活外で習っていた極真空手に行く、という、自分でいうのもなんだが、適当な日々を送っていた。一方で、当時、新潟県内の中学校で最も生徒数の多い中学校で、試験の前日には徹夜で寝不足になりながら教科書を熟読し、隠れてこっそり勉強はしていたことから、自慢ではないが、定期試験では常に上位の成績を取得していた。そういった成績結果だけはしっかり出しているということもあり、学校に出席しなくとも煩く言われることもなく、かなり厄介な中学生であったと今にして思う。当然、その様な行動や、短期記憶に頼りきって毎度の試験に臨んでいたこともあり、高校受験も2週間前から勉強を始め、県内一の進学校のみを受験した結果、見事、不合格となったのである。中学の卒業式前の2月であったが、当時は根拠のない自信家だったこともあり、当然滑り止め校も受けておらず、高校で浪人することも想定しておらず、不合格の結果通知を受け取るという(今だから笑えるが)不測の事態に直面し、放心状態となってしまった。 その様ななか、3歳上の兄を短期の高校留学に送り出していた両親が、折角の機会なので、むしろこの結果を前向きに捉え、海外の高校へ進学したらどうか、と勧めてくれた。これから英語ができることが当たり前の世の中になり、また、幼い頃から日本以外の国も見てきて色々な文化、考え方を知り、視野を広げた方が良いと言ってくれた両親には、本当に感謝している。そして、当時やんちゃだった私は、何をしでかすか自他ともに分からず、自然豊かでのびのびと安全に暮らせる国、ニュージーランドへと留学することとなった。
中学校3年をもう一度やり直す
英語はもちろん学年でトップクラスの成績を誇っていた私ではあったが、あくまで試験上の話で、それまで英語を話したことは殆どなかった。最後に海外へ行ったのは、中学2年生の時に2週間、叔母のいるメルボルンだったが、いざ現地に到着しても全く英語を聞き取れず、ひたすら黙り続けていた私である。そんな英語が話せない私は、まずYear10として、ニュージーランドの経済の中心地オークランドから南東に300km程度に位置するBay Of Plentyのタウランガという街にある、Bethlehem Collegeへ入学した。当時は、中3をやり直すのか!一刻も早く高校に進学したい!という焦った気持ちがありつつも、留学準備に2ヶ月かけ、入学した時は、既に6月であったこともあり、2月に学期が始まり11月に終わる南半球の学校のため、最初の半年は、英語の勉強と割り切り、勉強をすることとした。
2回のホームステイ暮らし
滞在方法はホームステイであった。最初の家庭は、過去10年近くにわたり留学生を受け入れているベテランホストファミリーであった。3人の子供がいたが、既に3人とも成人しておりオーストラリアで就職していたため、私は、ホストファザーとホストマザー、台湾人留学生の3名の家族の一員として加わった。ホストマザーが看護師で、ホストファザーが家事を中心に行っており、ニュージーランドらしい家庭で過ごせたのは、大変貴重な経験となった。ニュージーランドでは、つい先日まで国のトップである首相が女性であったし、就業におけるジェンダーギャップが世界的に見てもほぼ無いニュージーランドでは、今や、大学入学者は男性より女性の方が多いという現状もある。また、別の家庭も見てみたいという気持ちもあった私は、最後の年Year13の1年間は、既に香港人、韓国人の2名の留学生を受け入れていた、評判も良かったトンガ人のホストファミリー宅で過ごした。
打ち込んでいたスポーツ
ニュージーランドといえば、ハカやオールブラックスで有名な、国民的スポーツ、ラグビーである。私も高校は、中学から続けていた空手の延長で、地元のキックボクシング、ブラジリアン柔術、総合格闘技ジムに通いつつ、ラグビーに打ち込んだ。ラグビーは1軍には体重80kg以上ないと入れないという規定があり、身長171cmしか無い私は、肉とポテトを毎日食べ、体を大きくし、重めの服を着こんで、ギリギリ体重制限をパスすることができた。私の学校、Bethlehem Collegeは男女共学であったが、よく試合をしていた男子校は現地のマオリというニュージーランドの先住民族が多く、また、ハカを必ずといっていいほど試合前に踊り、地響きが鳴り、試合前には毎回ビビっていた。練習は週6とほとんど毎日あったが、練習という感覚もなく、皆遊びの延長でやっている感じであり、非常に楽しい思い出の一つとなった。週末の試合後には、ハンギというマオリ伝統料理を楽しみながら音楽を流し、パーティーに明け暮れ、楽しんだ。スポーツや音楽は、文化や風習の壁を越え、仲良くなるだけでなく、精神面も鍛えられ、コミュニケーションの上達にもつながり、一石三鳥であり、是非、これから留学する方にも、留学中の方でもまだ取り組んでいない方がいれば、現地の学生と是非、何かしら一緒に活動することをお奨めする。将来の財産に繋がるのは間違いない。
留学して良かったこと、総評
将来のためになるからと、留学に送り出してくれた両親に感謝すると共に、準備から、何も知らない土地での不安だらけの学校生活、留学後の進路相談まで徹底的にサポートして頂いた、エディクムのスタッフの方々には改めて深く感謝申し上げたい。
留学して身についたことは大きく3つある。 まず1つ目に、勿論、「英語力」である。今日、日本の大学在学中に留学する人は多いが、早い程、吸収力が違う。ただ、早すぎても良いという事ではなく、日本の文化、言葉遣い、経験を一通り吸収した中学卒業後というタイミングも、非常に良かったと振り返っている。 2つ目に、「柔軟な考え方」である。現地の人間だけでなく、自分と同じようなインターナショナルな留学生達とも交流を深めることにより、文化の壁を越え、物事をまずは受け入れ、吸収し、考えられる力が身についた。 そして最後に、「度胸」である。経験がない領域や場所での展開を0からワクワクして取り組めるようになった。これは今の仕事で、どの様な領域の事業でも私が展開できることに繋がっている。 最後に、現在、留学中の学生も、留学をこれから考えている学生も、この良い経験を最大限に活用すべく、是非色々と留学中にトライして欲しいと思う。