海外の勉強方法
みなさまこんにちは!もうそろそろ学期末ですね。
海外に留学している学生達も、期末テスト勉強の追い込みをしている頃でしょうか??
さて、今日は海外の勉強術について少しご紹介!
海外では、日本と違って、能動的に学習する態度を大きく評価しているので、学生が自主的に学習しやすい工夫もなされています。今回、学生の成績に書かれている先生のコメントに出てくる言葉の中から、「エクストラヘルプ」と「コーネル式ノート術」について取り上げたいと思います。
1. エクストラ・ヘルプ
学生達は授業に積極的に参加することが義務付けられていて、分からないことがあると先生に質問することが推奨されています。先生方は、一週間のうち「質問タイム(Office Hour、Conference timeなどと呼ばれます。)」という時間を設けていて、学生達はその時間、いつでも質問をしに来て良いことになっています。このような積極的な態度は海外ではとても評価され、先生方も親身になって教えてくれることでしょう。
2. コーネル式ノート術
質問をする時に、役に立つのが「コーネル式ノート術」です。こちらは、もともとコーネル大学の在学生のために考案されたノート術で、日本でも、少しづつ有名になりつつあります。日本でも市販のノートが販売されていますね。コーネル式ノートでは、主に3つの領域に分けて、ノートを記入していきます。(画像は出典shimoi.iuhw.ac.jp)
①ノート
授業内容をここに記録していきます。なるべく完結な文章で記入するように心がけましょう。要点と要点の間に広い空白を作るのがコツです。(先生に質問する際に、書き落とした部分を埋めるスペースにもなります。)
②キュー
授業の後、ここにクラスの要点の主な考え、要点を繋ぎ合わせるための質問、図式、学習のヒントを授業の後に記入していきます。この時点で、自分が授業の何が理解できているのか、何が分からないのかが整理されるので、先生への質問事項もまとめやすくなります。
③サマリー
キューを作成した後に、この授業の主体になっている考えを要約します。授業中に何が大切だったか、先生の質問の答えが何だったかを思い出しながら行うと良いでしょう。
この様にノートを取り、先生に質問すると、先生も学生がどれだけ授業の真面目に聞いているか、何が分からないのかが分かりやすくなるので、先生も質問に回答しやすくなります。
コーネル式ノート術の考案者であるウォルター・パウクは、このノート術を通じて毎日の復習の重要性を説いています。授業に出て、ノート欄を埋め、その晩にその復習を兼ねて授業内容をまとめる。必要に応じて、先生に質問して、分からない所を明確にする。そして、テスト勉強の右欄を隠しながら左側のキューを使って記憶を呼び起こし、頭の中で授業内容を再構築したり、サマリー欄に目を通して関連性を見出して紙に列記していったりする…。その様な学習方法が求められています。
コーネル式ノート術は、きっと日本の学校の授業でも役立つのではないのでしょうか?良かったらこれからの期末試験対策に、試してみてくださいね!