ホームシック
こんにちは。昨年サマースクールに参加した小学生の男の子のお話を紹介します。
とても礼儀正しく少しシャイなA君ですが、一人で2週間も親元離れての寮生活は初めてで、出発前はとても緊張していたのを覚えています。
A君を待ち受けていた大きな壁はホームシック!初日に日本に帰りたいという連絡がお母さんへ入り、最初の2日間は休み時間や消灯前に泣いて電話がかかってきました。
A君の部屋は二人部屋でルームメイトもいたのですが、とにかく寂しくて悲しくて眠れなかったそうです。予定していた2週間乗り切れないかもしれない、そんな思いが私の頭をよぎりましたが、3日目の夜にA君に変化がありました。
最初の2日間は寮母さんの部屋で泣きながら眠りにつきましたが、3日目の夜は、寮母さんのお部屋で話しだけをして自室へ戻り、朝まで眠ることが出来たのです。4日目は、お母さんに電話をかけたものの泣きながらではなくなり、1週間が過ぎる頃には、すっかり立ち直っていました。
彼は帰国後に「一番苦しかったことはホームシック!」とアンケートに書いていました。解消法は「日本に連絡をしないこと」だそうです。このお話は、今年のサマースクールに参加されるみなさんにもよくお伝えしています。コミュニケーションツールが発達している今は、海外からも簡単に連絡が取れる便利な時代ですから、外国へ行っても心が日本から離れず現地の生活に馴染めない、ということがあります。
今月は多くの皆さんがサマースクールに出発します。ホームシックにかかったら是非A君のアドバイスを思い出して下さいね。