TOEFL Junior 英語テスト
TOEFLのテストサイト、ETSが新たな英語力診断テストを作成致しました。
今回EDICMのコンサルが、アメリカ・ボルティモアで行われたTABS (The Association of Boarding Schools)会議にて聞いてきた、トップニュースです!
『TOEFL Junior』というテストは、その名の通り、11歳~14歳の学生を対象とした小中学生のための英語のテストです。これまで全ての年齢層の学生が一様に使用してきたTOEFLテストは、そもそも大学受験を目的とした学生の英語力を測るためのテストとして開発されたものでした。しかしその信頼性の高さから、多くの中学校・高校でも入学審査時の英語力判断の基準として、スコア提出を求められているのが現状です。
ところが、11歳~14歳程度の留学生の英語力を測るには、必ずしも最適ではないテストだという意見も多く、今回新たにジュニア層向けのテストを開発する運びとなりました。リスニング、リーディング、文法(Language Form and Meaning)の3セクションがあり、各セクション42問、合計110分のテストです。
今はまだ実験的導入の段階ですが、これから来年度の出願シーズンに向け、諸地域での導入を準備しているそうです。
各学校の方針により、いずれは入学時に提出を要求される出願必須書類の一つとなるかもしれません。
TOEFLで軒並み高スコアを取得してくる中国や韓国などの学生と比べ、スコアで遅れを取っている日本の学生にとっては、これは朗報となる可能性があります。しかし広域での導入が進まず、入学難易度の高い高校郡が従来通りにTOEFLの採用を続ければ、あまり実用性が上がらないかもしれません。
これから数年間のテストの質と受験者の傾向によって、このテストの価値が決定されそうですね。
いずれにせよ、注目していきたいと思います。