National Geographic: エクアドル&ガラパゴス諸島でのサマープログラム
今年のサマースクールの出発ピークは今週末です。また、今週末は6月下旬からサマースクールに出発した学生が帰国する時期でもあります。今日ご紹介するのは、今週末に帰国する学生たちより一足早く先週帰国したR君のサマースクール参加報告です。
R君はこれまでに、いつくつかのお勉強を中心とするサマースクールに参加してきました。今年は、6月27日~7月14日までの3週間、National Geographicが主催する9年生~12年生の高校生を対象としたStudent Expeditionsに参加しました。Student Expeditionsはアラスカ・ハワイ・カリフォルニア・コスタリカなどのアメリカ国内だけでなく、ペルー・タンザニア・オーストラリア・中国・インド・イタリア/ギリシャ・スペイン・アイスランドなど世界中でプログラムを行っています。行き先により研究テーマや目的が違っていて、生物や自然環境やボランティア活動などに対して高い意識と研究意欲を持っている高校生が参加しているプログラムです。R君は中米の楽園と呼ばれているエクアドル&ガラパゴス諸島のプログラムに参加しました。R君にとってもご家族にとっても中米は始めての場所。トレッキング道具の準備、エクアドルについての基礎知識の収集など、事前準備に十分な時間をかけ、R君は6月27日の出発を迎えました。エクアドルまではアメリカのアトランタ空港で乗り継ぎをして約1日がかりの長い道のりです。
R君のエクアドル報告
「居ない、居ない、居ない。日程、間違えたかな」
日本から一人、現地集合となった僕をQuitoの国際空港に迎えに来て下さる予定リーダーの人に合流出来ず、一瞬ドキッとしました。結局1時間ぐらい空港で待った揚句、やっと出会えました。Quitoの空港は混雑していた上、警備が厳しく待合場所との移動も制限されていたので、この時ばかりはアナカンを付けて貰ったことを感謝しました。(日本と学校の行き来や2度のサマースクール参加等で飛行機での移動に慣れていたので、最初は「今更アナカン?面倒だし、恥ずかしいな。」と感じていました。)多分会えなかった理由は現場と本部の意思疎通が良くとれていなかったからだと思います。
今回のNational GeographicのStudent ExpeditionsのEcuador & Galapagosに参加して苦労した事は以下の3点です。
1.英語を母国語としない外国人の受入れに慣れているHPAと異なり、殆どがアメリカ人の中に置かれた環境の難しさ
2.他の多くの参加者が第二外国語でスペイン語を履修している中、自分はEcuadorの公用語であるスペイン語を履修していないこと
3.他の参加者の多くが「生物学」を履修済だったのに対して自分は来期履修予定であることの知識の差
しかし、今回僕が参加した「自然と保護」のグループの担当リーダーはコスタリカ出身で彼が「英語について余りナーバスになるな」と助言してくれ、僕の質問に丁寧に答えてくれました。スペイン語についても良く出来る人が僕を含め他の人を助けてくれたので助かりました。また、ハワイでの経験や今まで習ったことを踏まえて作成出来る課題を最終日のプレゼンのテーマに選びました。
また、参加者も問題意識が高いこと、そして女性の比率が高かったことにも驚かされました。(女性の逞しさを改めて感じました(笑))
Quitoのインカ文化とスペイン文化が融合する旧市街、野鳥観察で有名なMindoや火山で有名なCotopaxi, Paramo等、そこでも様々なアクティビティ(ペンキ塗りのボランティアや乗馬、ジップライン等)それぞれ印象に残っています。しかし、中でもGalapagosが一番好きです。空港に降り立った時、ハワイに戻ったような錯覚に捕われました。有名なロンサムジョージ、アシカやウミ
ガメを見たのもさること乍ら、シュノーケリングでハワイでの見たことが無かったサメを間近で見ることが出来たこと、シュノーケリングの最中アシカにフィンを噛まれて遊ばれたこと、そして海イグアナが海草を食べていたのを観察出来たことが新鮮な体験でした。何れも昨年迄の勉強をベースとしたサマースクールとは違った貴重な体験をすることが出来るコースだと思います。





