10/22のスイス名門校来日に先立ち、スイス留学の魅力を紹介します (マナー編)
<ランチタイムで学校の様子がわかる>
私たちは様々な国のボーディングスクールを訪問していますが、学校訪問をする際に昼食時間をねらってゆくと、学生や学校の様子が瞬時にわかります。教室だけではなく、食事のマナーを身につけること、つまりダイニングルームの光景は学校生活の上で大切な一コマだからです。
スイスのインターナショナルスクールも学校によってダイニングルームの光景は全く異なります。例えばアメリカンスクールではアメリカの寮学校同様、ビュッフェスタイルでカジュアルな雰囲気があり、学生はトレイを持って列に並び、好きなものを好きなだけ選びます。座席は空いているところに座り、食事が終われば自由に退出します。
一方、ドイツ圏にある Institut auf dem Rosenberg を訪問した際、マナーが徹底されていることに驚きました。座席は決まっており、テーブルクロスやナプキン、グラスナイフとフォークもきちんとセットされています。食事を給仕するスタッフが次々とテーブルをまわり、前菜からメインディッシュ、デザートまで学生は食事中席を立つことがありません。更にナプキンの色により、普通のメニューかベジタリアンメニューかなどがわかるようになっています。約35ケ国から学生が来ているのですから宗教による食物制限、アレルギー体質による食事制限を考慮するとメニュー作りも複雑になることでしょう。
<16歳でワインが飲める!?>
更に驚くことに、スイスの法律では飲酒できる年齢が16歳以上です。高校生になれば夕食事の時にワインを飲むことも可能、というわけです。もちろん学校ですので制限はあります。入学時の書類の中に、16歳以上の生徒であれば「親の許可があれば学校内の夕食時に一杯だけワインを飲んでよい」という許可書があることも珍しくありません。アメリカでは飲酒は21歳以上なので校内で飲酒が見つかれば厳罰に処されます。
<食事のマナーやお客様のもてなし方を学ぶサマースクール>
最後にSurval Mont-Fleuri というフィニッシング・スクールについてご紹介します。フィニッシング・スクールとは良家の子女が社交界デビューする準備をする学校、あるいは花嫁修業をするための学校と言われています。この夏、12歳と14歳の女子生徒がSurvalのサマースクールに参加しました。二人はフランス語、エチケット、ホスティングの他にお菓子づくりや料理、ピアノレッスンを取り3週間を風光明媚なレマン湖畔で過ごしました。
サマースクールでは語学研修やキャンプが主体となっているものが多いですが、このように食事のマナーやお客様を招く際の礼儀作法などを学ぶというサマースクールもスイス留学ならではと言えるでしょう。
10月22日(土) Swiss Learning Workshop:
https://www.edicm.jp/information/index.php?action_universal1_detail=1&id=1009