Peddie School(アメリカ New Jersey州)のユニークなサマープログラム
3月17日、Peddie SchoolよりShani Peretzさんが来社されました。Peddie Schoolに20年間勤務し、AP BiologyやPsychologyを教えています。また、Science部門の学部長も務めてきました。キャンパス内に住み、三人のお子さんのうち二人がPeddieを既に卒業、一人が現在在学中です。
Peddie Summer Academyをご紹介します。
Peddie Schoolとは?
1864年設立の名門ボーディングスクール。9年生~12年生を受け入れ、全校生徒527名、25か国から学生が集い、職員の90%がキャンパスに居住。近隣にはPrinceton Universityをはじめ、Lawrenceville SchoolやHun School of Princeton(ボーディングスクール)があり、学問やスポーツの分野で交流をしています。
Peddie Summer Academyについて
- 開催日程:2025年7月13日~26日の2週間
- 対象者:2025年秋の新学期に7年生~9年生になる学生
- 滞在方法:寮(約60名)通学生(地元に居住している学生 約40名)
プログラム内容
午前中は3クラス(STEM、Arts、Humanities)を勉強し、午後はArt、RoboticsまたはAthleticsの何れかに参加します。夜の時間帯やアクティビティの日には、プールやスポーツ、クックアウト、ハイキング、クラフト、プリンストン界隈やビーチへの小旅行を提供します。
ユニークな点は?
このサマープログラムを始めた理由について話します。Peddie School出願に関心をもつご家族から「近隣のLawrenceville Schoolと比較するとどんな違いがありますか?」という質問を頻繁に受けます。それならば言葉で説明するより、体験型プログラムを作ろうという職員のアイデアと情熱で始まりました。
従い、サマー中の教師はすべてPeddie Schoolの教師です。また、寮生活を手伝うスタッフもすべてPeddieの職員や現役学生、卒業生で成り立っています。サマースクールでは校外から臨時教師やスタッフを募集する学校も多い中、当校は特別な環境といえます。
嬉しいことに、現役学生でサマースタッフになりたいという応募者が多く、競争率が上がっています。教師も喜んで夏休みを返上し、サマースクールで教鞭をとります。2週間という短期ですが、参加者にはボーディングスクールの魅力を感じて欲しいです。
参加条件
英語でのコミュニケーションや読み書きの力が必要です。現在英語で学習を行う学校(インターナショナルスクール等)に通学している学生は英語テストのスコア提出は不要です。英語力の目安として、例えばDuolingoの場合100点以上が望ましいです。その他に教師推薦状と成績表を提出してください。詳細はThe Peddie School | Summer at Peddie - The Peddie Schoolをご参照ください。
最後に
Peddie Schoolで20年間教鞭を取る中、カリキュラムや教授方法も常に変化しています。以前、AP科目はAP Examという統一試験の準備として、高いレベルの内容をテキストに沿って暗記型で学習していました。社会の価値観や大学が望む入学候補者への期待が変わり、現在はQuestion & Research形にシフトしました。
得た情報を鵜呑みにするのではなく、まずは「本当にそうなのか?」「なぜか?」「どのようにしてそうなるの?」と問い、深く調べることです。Critical readingとCritical thinkingです。そしてCuriosity(好奇心)をもつことです。他の人の考えに流されず、独自の考えや見解をもち、発表し合い、異なる意見を尊重しながら新しい発見をする学びの場を提供するよう努めています。

来社されたShani Peretzさん