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高校修了資格認定の一部改訂・ニュージーランド

5月13日、ニュージーランド大使館にて留学エージェントを対象に「NCEAアップデートセミナー」が開催されました。NCEA(National Certificate of Educational Achievement)はニュージーランドの高校卒業に相当する資格・全国統一高校教育認定資格試験です。制度の一部改訂により、現地の高校では、学生本人と教師が卒業や大学進学に必要な科目の履修登録を正しく行うことが重要です。このセミナーにはニュージーランド資格庁国際課主任が来日し、留学をサポートする日本のエージェントにも改訂内容を理解して欲しい、という熱量が伝わってきました。説明会の内容は以下の通りです。

  • NCEAで選択可能な科目、学業達成基準、単位、および学内、学外統一試験
  • University Entrance(大学出願必要要件)について
  • 必須科目と単位数:Literacy(英語) と Numeracy(数学)
  • Code of Pastoral Care for International Students(留学生の生活保障に関する服務規程)について

NCEA変更点
大きな変更点は、Literacy(英語)とNumeracy(数学)の単位取得が必須となったことです。これらの単位は、NCEA Level 1~Level 3(通常高校1~3年生)の間でいつ取得してもよいので、現地の学校に複数年間在学する場合、ある程度、英語力を向上させた後に挑戦することができます。

(各自の興味や学力レベルによって履修科目を選択)
一方、英語と数学の必須単位は設定されているものの、学生は一人ひとりが希望する進路に合わせて、各教科を選択しますので、苦手科目を克服するという概念はありません。各自が得意なこと、興味がある分野をより深く学習できることがニュージーランドの教育制度の特徴であり、その基本的な考え方は変わりません。

大学進学
ニュージーランドの大学に進学するにはUniversity of Entranceの資格を取得することに加え、NCEA Level 1~3の成績が審査の対象となります。例えば、オークランド大学の経済学部へ出願する為には、NCEAの成績結果が165ポイント以上、建築学部は230ポイント以上が必要です。(成績を「優」「良」「可」「不可」で評価し、ポイントとして算出します。)学生は教師や進路相談担当者と相談しながら、出願大学リストを作成します。 

国を挙げて留学生受け入れに取り組む
NCEAの受験者及び資格保持者の成績記録は、NCEAを実施するNZQA(New Zealand Qualifications Authority)が保管しています。必要に応じて、NZQAのウェブサイトで確認することができ、印刷版を請求することも可能です。また、NZQAは留学生の生活保障に関する服務規程を実施、監督する政府の一機関の役割を担っています。このようにニュージーランドでは国を挙げて留学生が安心して過ごせる環境を提供する努力を継続しています。



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大切な子どもに残してあげられることは何でしょうか。たとえお金や物がなくなったとしても、教育を受けたことによる目に見えない「経験」は、貴重な財産としてその子の人生を豊かに彩る礎となるに違いありません。
グローバル時代と言われて久しい昨今、子どもの教育・経験を考える時に「海外留学」も選択肢のひとつとして当たり前になってきました。少なくとも、子どもがそれを望んだ場合には、保護者は耳を傾け、機会を与えてあげてほしいと願います。

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