アントレプレナーシップ(起業家教育)の名門大学、Babson Collegeで学ぶ
6月に入り、アメリカの学校は夏休みとなりました。現役の高校生や大学生が帰国し、エディクムのオフィスを訪れます。今回はボーディングスクール卒業後、アントレナーシップ教育で有名なBabson College在校生の話をご紹介します。
Babson Collegeとは
Babson Collegeはアメリカ、ボストン郊外にキャンパスを有する少数精鋭(学部生約2,350名)の私立大学です。アントレナーシップ(起業家教育)が世界的に有名な学校で、US News & World Reportのランキングによると、アントレナーシップ部門では学部のランクが25年連続1位、MBA部門は29年連続No. 1の評価を得ています。留学生は約80か国から集い、学部生の30% 弱を占め、多様性溢れるコミュニティを形成しています。
Best College For Entrepreneurship | Babson College
Y.Yさん「ユニークなアイデアが歓迎され、未来を予測して話し合う刺激的な毎日」
私は中学1年生の時、ハワイのボーディングスクールに留学し、高校時代をTabor Academy(マサチューセッツ州)で過ごしました。高校時代にBabson College主催のサマースクールに参加し、ここに進学したいと思いました。理由は起業に関心があったこと、また教授陣が教師でありながらも、ビジネスでも活躍している人達だからです。
講義だけでなく、実際に起こっている世の中の状況やビジネスについて、実践的に体験する機会に恵まれています。寮のルームメイトはテキサス州出身の学生ですが、地元で建築関係のビジネスをしています。日本人はどちらかというと周囲に合わせて行動しがちで、時代遅れになりやすいと思います。Babson Collegeではユニークなアイデアが歓迎され、今のことではなく、未来を予測して話し合いをするので、刺激的な毎日を送っています。
大学生活では、陸上とクロスカントリーのチームに入り、毎日の練習と週末の試合で忙しいです。しかし、中学・高校時代をボーディングスクールで過ごした甲斐あり、時間管理や優先順位のつけ方、教師とのコミュニケーションの取り方、友達と一緒に勉強をする等、生活上で不自由はありません。私は理数系が好きなので、将来はバイオテクノロジー分野で起業したいと考えています。
K.Tさん「世界を見てきた視野の広さから生まれる、気持ちの余裕」
私は中学卒業後、イギリスのボーディングスクール、TASIS Englandに進学しました。サッカーやイギリスの音楽が好きだったからです。高校時代、サッカーの試合のためヨーロッパ内の様々なインターナショナルスクールを訪問しました。また、ラグビーチームでは練習漬けの日々を送り、卒業時には「スポーツで最も活躍した学生」として表彰され、校内にネームプレートを残すことができました。
大学を選ぶ際、ビジネスに興味がありアメリカを選択しました。Babson Collegeは起業家教育が有名で、その中でもファミリービジネスの分野にも力を入れています。実際、創業者一族によって続いている会社の子どもたちが半数近くいます。初年度は互いのファミリービジネスを紹介し合い、成功している卒業生も交え一緒に学びます。例えば、ビジネスのレガシーやビジョン、次世代にどう繋げるか?等。その後リーダーシップを学び、実際に働く体験をします。高校時代に比べると学習量が多く、平日は殆ど図書館で過ごしています。
2022年5月、大学を卒業し帰国しました。7月から外資系金融・投資機関に就職する予定です。就職活動は2年次からボストンキャリアフォーラムに参加し、面接を受け、インターンシップを経て就職先を決めました。留学を通して得たものは、世界を見てきた視野の広さから生まれる、気持ちの余裕です。更に英語力がついたこと。Babson Collegeでは特にユニークなことに挑戦するおもしろさや刺激を日々満喫しました。将来はスポーツやエンターテイメント分野でビジネスをしたいと思っています。