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コロナ禍でボーディングスクールの出願・入学数が増加している理由

2020年春、新型コロナウイルスパンデミックが世界各地に拡がり、ボーディングスクールのほとんどがキャンパスを閉鎖するという緊急措置が取られました。その後ボーディングスクールは学校の存続をかけ、様々な感染抑止策を講じ2020-2021年度の学校生活を安心・安全に終了することに成功しました。しかし、依然としてコロナ感染の収束は見えません。今後、留学生数が激減し学校運営が危ぶまれるのでは?と誰もが危惧しました。

そんな心配をよそに、アメリカのボーディングスクールでは出願者数や入学者の人数が驚くほど増加していると言います。なぜでしょうか?

入学担当官が語るボーディングスクール入学者増の理由

マサチューセッツ州にあるNorthfield Mount Hermon Schoolではアメリカ人学生の入学者が増加。一方、留学生の人数は減少せず来年も出願者が多い中、競争率が上がると予想しています。The Williston Northampton Schoolでも当初の定員以上の入学希望者がいると言います。同校の入学担当官A.P氏がその理由を語ります。

安全を最優先しつつ、速やかに対面授業を再開した

学生と職員の安全を最優先し、学校全体が一丸となり速やかに対面授業を再開。オンライン学習を望まないアメリカ人学生と保護者は、安全な環境で対面授業を提供するボーディングスクールに興味を示しました。

そして、より多くの人々がテクノロジーを使用したことで、バーチャルでの学校紹介の幅が広がり、ボーディングスクールの価値をより広域に周知できました。価値とは 学習面のみならず、スポーツ、芸術、リーダーシップを育む全人教育の場であるということです。

コロナ対策を通じて安全な環境づくりのノウハウが得られた

徹底したコロナ対策により安全な環境づくりのノウハウを得られました。マスク着用、週毎のPCR検査、濃厚接触者追跡と隔離、ソーシャルディスタンス、消毒管理体制、教室や食堂を含むあらゆる施設のリフォーム、時間割の改定、屋外テントや衝立の購入等、2億円以上をかけ安全なキャンパスづくりを行いました。

現在、全職員とほとんどの学生がワクチン接種を終えており、教室内はマスク着用ですが、寮の部屋や屋外ではマスク無しで過ごしています。週毎のPCR検査は継続して行っています。

コロナ禍で発揮されたボーディングスクールの強さ

教師と学生が一つのキャンパスで共同生活をするボーディングスクールは、もともと人間関係の濃密さがセールスポイントです。コロナ感染パンデミックによる打撃は計り知れません。しかし、危機的状況の中で「安全・安心な環境づくり」を常に最優先課題とし、迅速にプロトコルを作成し、皆が一丸となって実行したことが功を奏しました。

ボーディングスクールの教育理念として奨励されている言葉があります。「リスクを取る」「柔軟に対応する」「責任ある行動の誓約」です。突然の危機の中、職員と学生がこの言葉の本当の意味を共有し、コロナ禍の新しい学校生活を見事に実践しました。学校の存続、更なる自信と発展の理由がここにあるのではないでしょうか。



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大切な子どもに残してあげられることは何でしょうか。たとえお金や物がなくなったとしても、教育を受けたことによる目に見えない「経験」は、貴重な財産としてその子の人生を豊かに彩る礎となるに違いありません。
グローバル時代と言われて久しい昨今、子どもの教育・経験を考える時に「海外留学」も選択肢のひとつとして当たり前になってきました。少なくとも、子どもがそれを望んだ場合には、保護者は耳を傾け、機会を与えてあげてほしいと願います。

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