専門家、留学生が語る、海外留学後の大学進学時に考えておくべきこと
エディクムでは毎年、北半球の年度が終了する時期に「大学進学説明会」を行っています。今年は7月5日(月)に「海外の大学への進学」、8日(木)に「日本の大学への進学」について、ゲストをお招きしオンラインで開催しました。
海外の高校卒業後、国内外の大学に進学する際に留意すべき点について、説明会でお伝えした内容の一部をご紹介します。
海外の大学に進学する場合の留意点
アゴス・ジャパンの松永みどり氏より、主にアメリカとカナダの大学への出願準備について、把握し対応するべきこと、及び入学審査のポイントをお話しいただきました。
日本の大学とは異なり、いわゆる入学試験はなく、高校の成績(GPA)、SAT(共通テスト)、エッセー等の書類が審査の対象です。また昨年度(2020-2021年度)は受験者増の影響で難関校の合格率が低下、受験者全体のSATスコアは急上昇、そしてグローバル化による留学生の出願者は増加傾向にありました。
エディクムの卒業生であるK.Tさん(トロント大学2年生)とK.Oさん(ジョージワシントン大学2年生)にそれぞれが出願時に気を付けたポイントをお話しいただきました。お二人からは「なるべく早い時期から大学への出願を意識し、TOEFLやSATを受けることをお奨めします」とのコメントがありました。
日本の大学に進学する場合の留意点
駿台国際教育センターの淺沼信之氏より、日本の大学の帰国生枠、及び総合型選抜(旧AO)入試の概要についてお話いただきました。
次のような基本事項や提出書類に関する細やかなアドバイス、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学など、帰国生の人気が高い大学が求めるTOEFLスコアやエッセーの内容についても、ご説明いただいています。
- 主な私立大学の出願は7〜8月に始まる
- 出願に必要な証明書は学校印やサイン等が必要
- デジタル書類は不可
また2年前に入試に臨んだエディクムのOGであるA.Hさん(慶応義塾大学2年生)とR.Tさん(上智大学2年生)からは、大学受験準備の開始時期、情報収集の仕方、大学から自分のどの部分が評価されたのか等、中々聞くことができない貴重なお話もありました。
高校卒業後の準備は国内外を問わず早めに
説明会では、大学への出願準備は、海外、日本を問わず、早めに開始することのメリットが強調されました。エディクムのOB・OGからも「10年生の時にTOEFLやIELTSをもっと意識しておけばよかった」という声が聞かれました。受験を控えている皆さんにとって大いに参考になったのではないでしょうか。
高校へ入学した早々に大学受験のことを言われても・・・と戸惑うかも知れませんが、早い時期から少しでも意識しておくと、日々の学校生活の密度も更に濃いものになると思います。一人ひとりが納得のいく大学進学を果たせるよう応援しています。